ビジョンを知る DMIのビジョン、リサーチの魅力などを
経営トップ2名が語ります。


株式会社 電通マクロミルインサイト
代表取締役社長
眞鍋 尚行

事業会社にて、顧客データベースを活用した大規模データ解析ならびに戦略立案に従事。 その後、金融系シンクタンクにて、経営/マーケティング戦略のコンサルティング業務を経て、2010年1月に株式会社電通に入社。 電通入社後は、データドリブンなマス×デジタルの統合マーケティングを推進し、様々なクライアントに対してソリューションを提供。2022年から株式会社電通マクロミルインサイト取締役を経て、2023年より現職。

株式会社 電通マクロミルインサイト
代表取締役副社長
鈴木 利幸

2008年に株式会社マクロミルに入社。当時の新規事業である消費者パネルデータのサービス立ち上げに参画し、セールスからバックエンドまで広範な業務に従事し軌道に乗せる。その後、消費財メーカーを担当する営業部問のマネジメントを経て、2018年株式会社電通マクロミルインサイト取締役に就任。2023年より現職。

CHAPTER_1

電通マクロミルインサイトの強みや特徴

まずは、電通マクロミルインサイト(以下、DMI)について教えてください。

  • DMIはとてもユニークな会社で、電通とマクロミルとのJV(ジョイントベンチャー)です。1967年に電通から独立した『電通リサーチ』を起源として、電通の戦略をマーケティングリサーチの領域で支援してきました。そしてリサーチへのアプローチを進化させるべく、オンラインリサーチのリーディングカンパニーである『マクロミル』とタッグを組み、2014年に『電通マクロミルインサイト』という形で新たなスタートを切りました。

  • そのため、DMIには両社の事業資産を活用できる強みがあります。電通のパートナーとして培ったビジネス開発、マーケティング戦略、ブランド育成のノウハウを活かし、メディア、スポーツ、クリエイティブ、イベントなど、多彩な領域のプロジェクトに伴走します。そして私たちの提言の根拠は、マクロミルが保有する約3,600万人のリサーチパネルによって生み出される、豊富なデータ資産とテクノロジーが基盤になっています。この2つの強みを掛け合わせて“生活者をまるごと理解する”ことが最大の特徴であり、その特徴を持つ調査会社はDMIしかありません。

DMIのマーケティングリサーチの特徴とは?

  • 私たちは、単に生活者をリサーチしてデータを集めるだけではありません。人の生活の上にすべてのビジネスはありますから、企業が新しい価値を創出するためには、生活者のインサイトが必要です。インサイトとは「その人自身も気づいていない真実に対し、行動の変化を促す新たな気づきを与えるもの」。私たちは優れたインサイトの提供に向けて、日々生み出される多彩なデータをキュレーションし、世の中を観察し、生活者の声に耳を傾け、深くデータを読み解く。そうした生活者のインサイトを起点として、クライアントのビジネスに貢献していくという姿勢が特徴です。

  • マーケティングリサーチの果たす役割は、新型コロナウイルスの流行をきっかけに改めて明確になりました。緊急事態宣言の直後、新しいキャンペーンやCMが制作できないことで、当社は関連するリサーチが発生せず、一時的に売上が落ち込みました。ですが、秋頃にはすぐに前年を超える数字に回復しています。なぜかというと、コロナ禍が引き起こす価値観や生活様式の大きなパラダイムシフトをいち早く把握したいという企業のニーズを、当社の生活者研究の知見がしっかりと捉えたためです。今後も、そのような変化のサイクルがさらに加速する中で、DMIが社会に果たす役割はますます大きいものになります。

CHAPTER_2

マーケティングリサーチの面白さや醍醐味

マーケティングリサーチという領域を選んだきっかけとは?

  • 学生時代は数学の面白さに惹かれて、博士を目指して学んでいました。しかし修士課程で学ぶ基礎研究が、学部時代のそれとは大きく異なり、やりがいを感じなくなってしまって。そんな時にアルバイトで、ある企業の新規営業開拓を経験する中で、進学するよりもビジネスに進む方が面白そうだなと思い方向転換しました。業界研究を経て、リサーチ業務で直面するクライアント課題へ対峙する場面には、命題に対して根拠を基に結論を導く数学の証明問題に通じる要素があると感じ、この業界を選びました。

  • 私も理系の大学生だったのですが、就職した事業会社でたまたま上司から「顧客分析をやってみたらどうか?」と言われ、学生時代に分析をした経験もあり、やってみようと思ったことがきっかけでした。そこでデータを活かすことが次の一手や問題の改善に繋がることを知って、大規模なデータベース解析や戦略分析までを担うようになり、「新しく知る」ことの可能性に気付かされました。

お二人にとって、マーケティングリサーチの面白さや醍醐味とは?

  • クライアントは仕事において「次にどの選択をするべきか」に日々悩まれています。悩みの原因であるモヤモヤをクリアにすることで、その仕事をネクストステップに導くことがリサーチの役割です。業界一般論ではなく、その中でDMIの仕事の価値や醍醐味は、クライアントの次の選択に対し“自信・安心を超えた「確信」”を提供し、そしてそこに“辿り着くまでの高揚感や楽しさ”、その選択から“何か良いことが始まる予感と期待感”で満ちた「ワクワク」をもたらすことであると定義しています。社員が主体となって創られたDMIのパーパスには、そうした想いが込められています。

  • 私はその進化に、面白さを感じています。昔は郵送調査がメインで、すべてアナログで人力。結果、頑張っても100人程度しか聞けませんでした。それが今やインターネットで100万人以上のパネルに短時間でリサーチできる。テレビ視聴ログを活用すると、より事実ベースでのCMのキャンペーン認知や購入意向まで調査できる。そのような進化を遂げている領域です。私自身も、新たなリサーチ手法を探ったりDMP(Data Management Platform)のソリューション開発にも携わるなど、今ではAIも含めて、すごいスピードで進化しているマーケティングリサーチのスキルや技術に注目しています。この進化によって社会や生活者の志向の解像度は上がり、事業創造、社会価値の創造、未来創造のためのマーケティングリサーチへとニーズはどんどん高まっています。そういったテクノロジーも含めて進化・成長している業界で自分が仕事をしているということにワクワクしますね。

CHAPTER_3

電通マクロミルインサイトのビジョン

これからのDMIはどう進化していきますか?

  • 私は、DMIをマーケティングリサーチの最先端で仕事ができる唯一無二の会社にしていきたいと思っています。というのも、電通グループでは、広告やマーケティング領域を越えて総合的に企業課題を解決する「Integrated Growth Partner」という目標を掲げていて、そこには企業成長に伴走し、日本や社会の成長に貢献していくという意味もあります。DMIは、この大きな目標に一緒に伴走していける唯一のリサーチ会社ですから、電通グループが仕掛けていく新たな挑戦の最前線で伴走できるように進化させていきたい。トップカンパニーで作られたジョイントベンチャーとしての優位性を最大限に活かし、テクノロジーの導入や新しいリサーチ手法といった、最先端を常に提供することで、DMIをどんどん変革させていきたいと思っています。

  • 眞鍋さんとよく、「働いていて幸せな会社にしたい」と話しています。DMIでは先ほど話した会社のパーパスとは別に、社員に対しても個人のパーパス(自身の存在意義)を言語化することを推奨しています。会社としてそのパーパスの実現を支援し、社員自身が「仕事を通じて社会に貢献できている」実感を伴って力を発揮できることは幸せなことだと思いますし、そのためにはどのような環境が必要か?といつも頭を悩ませています。私たちのような無形商材を扱う事業の中核は、絶対的に人財です。この先人口減少が確実に進む中で、長く働きたいと思ってくれる社員で満たされ、一人ひとりが力を最大限に発揮できる場を用意する。それこそが、結果として会社が社会に提供する価値の最大化と持続性に繋がります。そのために、常に一手先の時代を見据える進化を続けます。

CHAPTER_4

応募者へのメッセージ

どういう人と働いていきたいですか?

  • 知ることが好き、知的探求心が強い人。研修環境を充実させていますので、正直新卒時点で特定のスキルは重視していません。クライアントの代わりに「なぜ?」を追究するのが私たちの事業ですから、知ることがとにかく好きで、探求に飽きないということは重要で、それに疲れてしまう人は難しいかもしれません。学生の方で、そういった姿勢の裏返しとして「視野が狭くなりがち」といったことを短所に挙げる方がいますが、大丈夫です。視野が狭くなっている場合ではない仕事のバリエーションがあるので、勝手に広がります(笑)。
    もう1つ。DMIには様々な仕事があります。どの仕事においても、誰かとチームを組んで動くことになりますので、相手の立場に立ち、相手が何を求めているのかを推し量り、どうすればその先の仕事がよりスムーズになるのかを考えた上で行動できるパートナーシップが求められます。

  • そこにプラスすると、チャレンジ精神を持つ人ですね。クライアントの成し遂げたい想いに応えるためには、リサーチ手法を問わず、まだ行ったことがないアプローチに挑戦を続けていく必要があります。DMIに必要なのは、そこにチャレンジする気持ちがある人。そのチャレンジが失敗したからといって、それを会社が責めることはないですし、失敗することもあれば成功もします。でも、まず一歩踏み出すその精神がないと何も起こらないので、チャレンジ精神を持った人と仕事がしたいですし、チャレンジができる環境を与えていく会社にしたいと思っています。

最後に応募者へのメッセージをお願いします!

  • 先ほど話した通り、「自分がこの先、社会でどういった価値を提供して生きていきたいか?」ということが大事です。現時点ではきれいな言葉にできなくても構いませんし、これからの人生の様々なイベントで変わっていくものとして、「今どう思うか?」ということを気楽に、でも真剣に考えてみてください。その実現の環境として当社が適していると思っていただけるなら大変嬉しいですし、本当にそうか?ということを、ぜひ実際に会いに来て確かめていただきたいと思います。今日お話しした中に共感やマッチしそうなポイントがある方であれば、多様な人財、多彩な知恵の集まるDMIは最高の環境であると約束します。

  • 電通グループとのパートナーシップによって、メディア広告、新商品開発、スポーツ・コンテンツ事業、事業創生、地方創生など、皆さんに身近な仕事から社会的規模の大きな仕事まで、リサーチ領域を通じて携わることができるのは大きな魅力です。また、電通だけでなく、その先のクライアントがいるところも特徴で、1つの仕事に2つクライアントがいるわけですから、プロジェクトを通して成長できる機会はすごく多いと思います。ぜひ、DMIという無限の可能性を持ったフィールドで挑戦してほしいですね。