リサーチャー/
マネジャー

「人の心」を読み解く力と
顧客に踏み込む勇気をもって
DMIのリサーチスタイルを築く
2008年 入社

PROFILE

へそ曲がりな自分の心のメカニズムを解明すべく、大学は心理学科へ。そこで曖昧だと思っていた「人の心」が数字で読み取れることに面白さを感じる。就職活動で、そうした「人の心」を読み解くことを生業とするリサーチ業界という存在を知り、そのアプローチの多さに魅力を感じてDMIに入社。

入社1年目
アットホームなチームで、先輩から与えられた、定点調査、分析、クライアント報告などの課題を次々とクリア。忙しさも苦にならず「調査が楽しい!」と心から思える原体験はここで作られた。

入社4年目
電通の営業デスクに常駐。一通りの調査手法を覚え、どんな相談がきても対応できるまでに成長。より的確な課題解決に向けて、調査の枠を超えて、マーケティング領域を深く学びはじめる。

入社6年目
「人の心をより深く切り取るためには?」との思いから、ニューロリサーチ、MROCなどの当時最先端のリサーチ手法に挑む。9年目には全社MVPを受賞。

現在の仕事

10年目という節目の年に、チームのリーダーを任されました。DMIのリサーチャーは、クライアントのマーケティング課題に対し、相談を受けたその場で最適なアプローチ方法をスピーディーに提案することはもちろん、見積もりやスケジュール調整などプロジェクトマネジメント全般を担当します。DMIがこのスタイルをとっているのは、クライアントからオーダーのあった課題に対して調査を行うだけでなく、クライアントも気づいていない真のマーケティング課題を特定し、解決の糸口を探る攻めの提案を行うため。そうした想いをメンバーにどう受け継ぎ、どういったサポートをしていくか。それをずっと考えています。

また私のチームは、電通とともに仕事をすることが多いため、電通のビジネスの流れや広告の知識を教えたり、電通ならではの戦略的な営業提案を考える勉強会も行なっています。メンバーを育て、強いチームを作るために、考え、悩みながらも、この新しいチャレンジを日々楽しんでいます。

今まで心に残った仕事上の
エピソードとは?

人の心の動きに興味があって、リサーチ業界に飛び込んだ私ですが、クライアントの心を動かすことができた印象的な案件があります。

ある時、私は先輩から大手飲料メーカーの担当を引き継ぐことになりました。当時、DMIはこのメーカーから1度だけ仕事を受けたことがあるという関係性。そこをより深めようと、早速挨拶に行きました。そこで、たまたま別の調査会社に依頼しようとしていた小さな調査案件があり「見積りだけでも取らせて欲しい」と懇願し、即座に提出。ところがあっさり「高い」という理由だけで断られたのです。正直、提案力や分析力で一定の評価を得ていた私は、断られたことが本当に悔しかったのですが、その時初めて、クライアントに恵まれていたこと、ゼロから関係性を紡ぎだすことの大変さを痛感したのです。

そこからメーカー担当と密にコンタクトをとり、ようやく小さなグループインタビューの受注に漕ぎ着けました。しかしそれも「インタビューのセッティングだけでいいから」という案件。分析や報告の必要もなく、このままだと自分の力を見せる場もない。実施だけであれば、競合会社は数多くあります。どうにか爪痕を残せないかと思い悩みながらもインタビュー当日を迎えました。実施管理で裏の控え室にいた私は、居ても立ってもいられず、参加者の声を即座にホワイトボードへ書き出しました。そしてインタビュー後、クライアントに「少しお時間をください」と引きとめ、参加者の潜在意識や購買プロセスをマッピング形式でまとめたホワイトボードを説明したのです。突然の行動に、クライアントは驚きながらも、次第に前のめりになり「このラッアップ*1があれば、意思決定ができる」とレポート化の仕事を頂くことができました。

するとそれを機に、メーカー内で「DMIには、すごくラップアップ*1がうまい人がいる」という口コミが広がり、各方面から案件を頂くようになったのです。そして現在では、難易度の高いリサーチ案件や、リサーチを起点としたプランニング戦略にもDMIが参画しています。もちろん、今回のように全てがうまく行くとは限りませんが、この案件が自分に大きな自信を与えてくれただけでなく、クライアントへの次の一手を常に考えることの大切さを改めて教えられた案件になりました。

*1 ラップアップ:ここでは、グループインタビュー等の事後報告を取りまとめることを指す。

DMIの強みとは?

難しい案件や課題に応えられるのが、DMIの強みだと思います。昨今では、クライアントの課題や効果的なリサーチ手法は日々変化しています。そのため、他の調査会社では、思うようなインサイトが得られなかったり、新しいリサーチ手法に対応できなかったり…、そういった難易度の高い案件ほど、DMIでは解決への道筋を作れることがあります。

その背景の1つには、個々のスキルアップに対する意識の高さがあると思います。DMIでは、同じ興味を持つもの同士で研究会やプロジェクトを立ち上げる文化があり、そこで私が熱を上げて取り組んできたのが、ニューロマーケティング*2やMROC*3の研究でした。その甲斐あって、業界セミナーや電通顧客向けカンファレンスに登壇させてもらいました。そうした社員の意識に柔軟に応えてくれるのもDMIの強さですね。そして、こうしたメンバーの向上心とシナジーによって、難しいマーケティング課題への対応能力が日々育まれているのだと思います。

*2 ニューロマーケティング:脳科学や生体反応で消費者心理や行動の仕組みを解明する手法
*3 MROC:特定のテーマに関心を持つ人やブランドユーザーだけを集めたクローズドなオンラインコミュニテイからインサイトを得る手法

1日の流れ

  • 9:30 電通に出社

    週に3日は電通のマーケティング部署に、自宅から直行。電通担当者からの相談があれば、すぐに対応できるようにしています。

  • 13:00 ランチ

    DMIに出社しているときは、会社周辺で美味しいランチを食べます。

  • 14:00 クライアントと定例ミーティング

    クライアントとは週に1度は定例ミーテングを持ち、密なコミュニケーションを心がけています。次の提案への一手を探る時間でもあります。

  • 18:00 チームメンバーとコミュニケーション

    メンバーと会話する時間を大切にしています。案件の進捗や課題を確認して、アドバイスしたり、何に興味があり、何が得意なのかを理解する良い機会になっています。

  • 20:00 退社

    疲れている時も、子どもの笑顔を見るとリセットできます! 早く帰れる時はお風呂や寝かしつけなど、子どもと過ごす時間を作っています。

TEAM DMI で活躍するメンバーの声