電通マクロミルインサイト“人と生活研究所”は、 人々のウェルビーイングに着目、企業のマーケティング活動において、よりウェルビーイングを進めていく活動を促進・支援してまいります。
この度、第四弾研究として「生活者の主観的幸せの方向性分析」を行いました。
「ウェルビーイング」(Well-being)は、直訳すると「良い状態」「良きありかた」。人々が、身も心も社会的にも、良き状態にあるという概念です。
経済成長だけではないSDGsやサスティナビリティ実現の必要性、下がり続ける国連の日本の幸福度ランキング順位への懸念など、日本でも豊さの再定義と、人としてより「良くある」状態を目指す重要性が増してきています。
Well-beingな暮らしには、共助が成り立つ地域づくり、社会課題の解決など、地域や社会の在り方によるところも大きく、企業活動としてアプローチしきれない領域もあると思います。
ですが、人々が幸せと感じることを知り、その幸せを感じる場を数多く提供していく。幸せの瞬間を味わう面積を広げていけたら、それが人々のWell-beingを促進していくことにもつながるのではないかと考えています。
そんな思いから、今、生活者はどういう瞬間に幸せを感じるのか、“幸せ”を実感する方向性を見出す分析を行いました。
15~74歳男女2000ssを対象に「どんなことに幸せや心の充足を感じるか」、
幸せを感じる要素36項目※に対して「とても幸せだと感じる」~「まったく幸せとは感じない」7段階で聴取。
因子分析を行い、9つの生活者が思う幸せ観=主観的な幸せの方向性因子を得ました。
※幸せを感じる要素36項目
自分に自信が持てた時/目標を見つけたり、目標がある時/何かにハマったり、夢中になっている時/感謝をしたり、感謝の気持ちを感じている時…など、ポジティブ心理学など過去の研究で幸せに関係のあるといわれる項目を洗い出し、「〇〇している時」という聞き方で聴取。
いずれも生活者が感じる幸せとして大事な方向性ですが、
ボリュームとしては、「愛の幸せ」をとても幸せと思う人が多く、次いで「自己肯定する幸せ」が続きます。
「愛の幸せ」は、男性より女性の方で幸せと感じる人が多い傾向です。※
※ボリュームは、各因子を構成する複数項目の「とても幸せだと感じる」%の平均
調査結果の考察
※Happy Brain Cardについて詳しくはこちらをご参照ください
活用イメージ
幸せと感じる人のボリュームの差が顕著にあるわけではなく、人の幸せは人それぞれで、また一人の人の幸せも一つではなく多面的です。
生活者や、自企業にとって大切にしたい層がどんなことを幸せと感じるかを知り、その幸せを感じる場を数多く提供。そうすることで幸せを味わう生活の面積を広げていく。
電通マクロミルインサイトでは、そんな幸せモーメントを創発するマーケティング活動を支援してまいります。
▼電通マクロミルインサイトの生活者の主観的幸せ因子も活用した、
生活者のWell-beingを促進する経験デザインのマーケティング活動サイクル
※Happy Brain Cardについて詳しくはこちらをご参照ください
電通マクロミルインサイトでは生活者の多様な幸せ感を大切にしながら、
企業がより生活者のウェルビーイングを促進する活動のお手伝いをしてまいります。
調査対象 | 15~74歳男女(居住エリアは全国) |
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サンプル数 | 2000ss ※関東・関西・中部・その他×性年代10才刻みで人口構成比にあわせた割付 |
実施期間 | 2022年5月31日~6月2日 |
調査実施機関 | 電通マクロミルインサイト |
調査結果の詳細はこちらからダウンロードできます。