弊社のインターネットリサーチの調査結果を、新サービスの開発にご活用いただいた事例と、その調査結果から読み取れる「仕事に対して何を期待しているか」についてご紹介します。
今回ご紹介するアポロ株式会社のilodoliというサービスとその調査について詳しくは、前回の記事をご覧ください。
目次
調査の背景・目的
ilodoliタイプは過去の複数回にわたる調査から「あなたは人生の中で何を重視しているのか」、そして「その重視するポイントをどうやって充足させたいのか」という二つの問いを通して、日本の働く人々を6つのタイプに分類したものです。
今回の調査では、ilodoliタイプごとの”働く価値観”をより詳細に知るために、仕事に対して何を期待しているか、同様に現在の職場での満足度を聞き、そのGAPがどこに生まれやすいのかを調査しました。また、そのGAPを改善するための、具体的な人事施策についても聞いています。性別・年齢・職種などの属性、仕事に対する考え方についてまとめた、ilodoliタイプの特徴①はこちらをご覧ください。
調査結果からみえてきた、働く価値観の違いによる会社に期待している内容について
例えば、「ひたむきレッド」は専門性や社会にインパクトのある仕事ができることを期待している一方で、「つながりピンク」は、会社で活躍したいニーズはありつつ、福利厚生や健康・メンタルヘルスに対するフォローを求めるなど、”働く価値観”の違いによる、会社に対して期待している内容が変わりやすい傾向があります。
また、求めている人事制度や施策で見ると、「ひたむきレッド」はMBO、リーダーシップ研修など社内で成長するための制度を求める一方で、「つながりピンク」はリモートワークやフレックスタイム制度など、日々の働きやすさを充実させる制度を求めています。またレポートの中では、同じ課題(期待値と満足度の大きい内容)に対しても、ilodoliタイプごとに打つべき施策や制度が異なる傾向が発見されました。
これらの結果から、組織としては、期待値と満足度のGAPなどから組織の課題を発見し、その課題に対して、個人ごとの”働く価値観”を見極めた上で、人事制度や施策の設計を行うことが重要であることが読み取れます。また、チームをまとめるマネージャーにとっては、こうしたチームメンバーの価値観の違いに合わせた雰囲気づくりや1on1面談などの取り組みが求められるでしょう。
各タイプが、仕事に期待することは、どう違う?
では、どんな人事制度や施策を求めているのか?
ilodoliの調査概要
過去5回の市場調査で、ilodoliのセグメントを進化させたり、分析の幅を増やしたり、仮説を検証したり・・・
調査結果のデータを蓄積し、常に進化し続けています。
23年2月調査の概要
調査実施時期 | 2023年2月 |
調査方法 | インターネット調査 |
調査委託先 | 電通マクロミルインサイト |
サンプルサイズ | 約30,000 (うち有職者構成比に合わせた12,000サンプルを活用) |
調査項目 | ・職種や業種、性年代などの属性情報 ・仕事や会社を選ぶ際に期待するポイント(満足とペア) ・働きたい会社の印象・イメージ ・やりたい仕事内容 ・仕事に対する基本的な価値観 ・人事施策や制度、福利厚生に対するニーズ ・エンゲージメント評価 |
詳細レポートはこちらからダウンロードいただけます
ilodoliタイプの特徴 ①はこちらから、ilodoliタイプの特徴②はこちらから、それぞれレポートをダウンロードいただけます。
▼前回のレポート ①ilodoliタイプとは? それぞれのタイプの特徴を知ろう | ・ilodoliタイプがどのように作られているか? ・性年代や職種・業種による構成比の違い ・エンゲージメントの違い ・働きたい会社・やりたい仕事の違い ・どんな生活価値観を持っているか? |
▼今回のレポート | ・会社のどんなところに課題を感じやすいか ・ilodoliタイプごとに求める施策とは? ・感じている課題は同じでも、取るべきアクションが違う? |
ilodoliのサービスに興味がある方は、こちらからお問い合わせください。