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マーケティングリサーチコラム

マーケティングリサーチの電通マクロミルインサイト TOP マーケティングリサーチコラム UXリサーチとは?リサーチ会社のおすすめ手法・分析9選と具体的な活用方法を解説

UXリサーチとは?リサーチ会社のおすすめ手法・分析9選と具体的な活用方法を解説

UXリサーチとは?リサーチ会社のおすすめ手法9選と具体的な活用方法を解説

サービスやプロダクト開発だけでなく、ビジネスの様々なシーンでUX(ユーザーエクスペリエンス)の重要性が高まっています。

UXをより良いものにするには、デザインだけでなくリサーチによる探索や検証が非常に重要です。

しかし、「重要性はわかっていてもUXリサーチをどのように行ったら良いかわからない」、「UXリサーチを行いたいが時間や予算の制約が厳しい」、「UXリサーチを行ったが良い示唆が得られなかった」など多くの悩みを抱えている方が多いと思います。

そこで、今回はUXリサーチのおすすめの手法と具体的な活用方法、実施時のポイントについて、解説します。ぜひ最後までお読みください。

本記事のおすすめ対象者
  • プロダクトマネージャーでユーザー視点をプロダクト開発・改善に取り入れたい方
  • UXリサーチに興味があるが、具体的なやり方を知りたい方
  • 自社サービスやプロダクトで課題を抱えているが解消方法で悩んでいる方

UXリサーチとは?

UXデザインの一手法

UXリサーチは、UXデザインの手法の一つです。

UXとは、ユーザーエクスペリエンスの略語で、ユーザーエクスペリエンスとは、ユーザーがモノやサービスを通した体験から得られる、「ユーザーが感じる価値」「体験による満足度」を意味します。

例えば、ECサイトで買い物をしたときに、スマホで簡単に欲しい商品が見つかった、購入の前に不安を感じていたが他の購入者のレビューコメントを見て安心した、決済がスムーズにできた、翌日に欲しい商品が手に入ったなど、買い物の中でいろいろな体験をします。

このとき「買い物を通して楽しい気分になる」「欲しい商品をすぐに手に入れて満足した気持ちになる」など、行為を通して得られる体験のすべてがUXです。

この最適なUXのための設計をUXデザインと呼びます。

良いUXデザインのためには、ユーザーのニーズを正しく把握し、それをデザインに反映する必要があります。
つまり、UXリサーチはUXデザインの手法の一つと言えます。

UI/UXリサーチサービスご案内資料はこちらからダウンロード可能です

UXリサーチの利用シーン

UXリサーチは、どのようなシーンで利用するのでしょうか。

前章でUXリサーチはUXデザイン手法の一つと定義しました。

UXデザインのプロセスは、正しい問題を見つける探索フェーズと正しい解決方法を見つける検証フェーズに分かれます。

UXリサーチはそれぞれのフェーズで役立ちます。

 

UXリサーチとは?リサーチ会社のおすすめ手法9選と具体的な活用方法を解説

探索型のUXリサーチ

今直面している課題やその解決法が定まっていない初期の企画段階では、探索的のUXリサーチを行います。

「解決されるべき課題は何か?」の探索をゴールとし、リサーチで得た結果をもとに解決策の仮説を立て、プロダクト開発につなげます

例えば、「ユーザーの行動や感情、価値観などに影響を与える要因」を特定するためにリサーチを行います。

言い換えると「潜在ニーズの探索を目的としてリサーチを行う」ということになります。
ユーザーの行動や顕在化されたニーズに隠された潜在ニーズを明らかにすることで、まだ満たされていないニーズや価値を発見することがゴールになります。

潜在ニーズ、顕在ニーズについては、こちらでさらに詳しく解説しています。

検証型のUXリサーチ

課題が明らかになり、解決策の仮説があるときに有効なのが「検証型のUXリサーチ」です。

立案した仮説がユーザーに受け入れられるのか、ニーズを満たせるかなどを検証するために調査を行います。

この段階では、開発を進めプロトタイプを作成し、ユーザーに試してもらう「検証調査」を行うこともあります。

UXリサーチのおすすめ手法9選

ここでは、代表的なUXリサーチの手法を9つ紹介します。

探索型/検証型×定量/定性で分類

UXリサーチの手法は数多くありますが、わかりやすく理解するため、前章で説明した「探索型」と「検証型」に加え、定量調査・定性調査の掛け合わせの4つで分類します。

 

探索型

検証型

定量調査

  • インターネットリサーチ
  • デスクリサーチ
  • ABテスト
  • アクセス解析

定性調査

  • ユーザーインタビュー
  • エキスパートインタビュー
  • ユーザビリティ調査
  • ヒューリスティック分析
  • 認知的ウォークスルー

 

定量調査と定性調査の特徴については、以下の記事もご参照ください。

インターネット調査

調査対象者(回答者)に対してインターネット上でアンケートを配信し、回答をしてもらいデータを回収する方法です。
探索型のUXリサーチでは、ターゲットとなるユーザーの行動、価値観などを定量的に把握するために行います。

デスクリサーチ

デスクリサーチとは、文献や統計データ、記事データベースなど、既に公表されている情報を収集することです。

UXリサーチでは、競合のサービスの利用者数などを把握するなど、企画の初期段階で用いることが多いです。

ユーザーインタビュー

ユーザーインタビューは、実際にプロダクトを利用している方に対して詳しく話を聞くために用いられます。

複数人を1グループとして行うグループインタビューと1人に深く話を聞くデプスインタビューがあります。

UXリサーチにはいずれの手法も用いられますが、ターゲットの深層心理や潜在ニーズを明らかにするためにデプスインタビューの方がより多く実施されている傾向があります。

とはいえ、ユーザーインタビューにおいては、「探索型」「検証型」のいずれも頻繁に用いられる調査手法です。

「探索型」では、実際の生活での困り事や悩み、特定の行動を取る理由などからニーズを探ります。

「検証型」では、実際のプロダクトを利用しているユーザーに、今使っている理由を聞いたり、改良したプロトタイプを見せて感想を聞くなどの利用方法があります。

エキスパートインタビュー

エキスパートインタビューとは、特定の業界やマーケット、商品分野、海外情報などに知見を持つ専門家や有識者、経験豊富なビジネスパーソンなどに直接インタビューをする方法です。

調査テーマに関連する多くの情報や知識を持っている人から話を聞くため、実践的かつ具体的な情報を得られる可能性の高い手法です。

一般ユーザーからは聞けない、専門的な内容をヒアリングできるため、自社に知見がない領域でのサービス開発などをするときに用いられます。

エキスパートリサーチについては、こちらでさらに詳しく解説しています。

ABテスト

ABテストとは、主にWebサイトや広告の表示を複数パターン用意して、どれがより高い成果を得られるかを検証する手法です。

Webサイトのリンクの位置や広告バナーのクリック率、LP(ランディングページ)の文章やリンクボタンを変えたときのサイトへの流入率の変化、CV率の検証などを目的として実施されます。

ABテストは、実際のユーザーの反応をもとにどちらが優れているかを客観的に比較できるため便利な手法です。

一方で、ある程度の数を集めないと優劣の判断ができないため、アクセス数の少ないページで用いることが難しく、数字以外のユーザーがクリックした理由などの定性情報はわからない点は注意が必要です。

アクセス解析

アクセス解析は、Webサイトやアプリのユーザーのアクセスログを分析し、ユーザーが離脱しやすい場所や購買に繋がりやすいサイトがどこか、などサイトやアプリの改善箇所を特定するときに用いられます。

Google Analyticsなど無料で使えるツールもあり、データ集計のスキルがなくても用いることができる点がメリットです。

一方、アクセス解析では、現状の数値結果しかわからないため、競合との比較や数値の理由がわからないことがデメリットになります。

これらを知りたい場合は、別の手法も用いる必要があります。

ユーザビリティ調査

ユーザビリティ調査は、ユーザーにプロダクトを実際に操作してもらいながら、ユーザビリティ(ユーザーが特定の目的をどれだけスムーズに満たすことができるかの度合い)を測定する手法です。

例えば、ECサイトで「母の日に送るプレゼントを探し、購入まで進められるか」の一連の行動を実際にユーザーに行ってもらい、その様子をカメラで録画しながら観察します。

サイトのログインから商品の検索、購入の手続きなどを体験してもらいながら、どこでつまずきやすいかを観察することでサイトの改善につなげます。

モニタの招集から結果の分析に時間とコストがかかりますが、身近にいる同僚や友人などに協力してもらう、検証ポイントを絞り込むなどの工夫でコストを抑えることも可能です。

ユーザビリティテスト(調査)とは?UXリサーチ会社が、実施の流れやポイントをわかりやすく解説

ヒューリスティック分析

ヒューリスティック分析は、UI/UXの専門家が特定のガイドラインに沿ってユーザビリティを評価する手法です。

専門家が評価を行うため、「エキスパート評価」と呼ぶこともあります。

特定のガイドラインとは、ユーザビリティの第一人者であるヤコブ・ニールセン博士提唱の「一般的な経験則に基づいたUI設計の10個の原則」が有名です。

決められた指標に沿い、抜け漏れなくプロダクトの改善点を評価します。

プロダクトを操作しながらユーザビリティを確認する点はユーザビリティ調査と同じですが、ユーザビリティ調査より多くの改善点を洗い出すことが可能です。

一方で、Webサイトやアプリに熟知した専門家が行うため、一般ユーザーがどのように使うかを把握することは困難です。

ユーザビリティ調査とヒューリスティック分析の関係性は下記の図のような形になります。

UXリサーチとは?リサーチ会社のおすすめ手法9選と具体的な活用方法を解説

ヒューリスティック分析とは

認知的ウォークスルー

認知的ウォークスルーは、専門家が想定ユーザーになりきり、ユーザーが実際に使う場面を想定して手順通りにタスクを実行できるかという観点でプロダクトを操作します。

ヒューリスティック評価と似ていますが、ターゲットユーザーを具体的に想定し、特定のシナリオ(どんなニーズやゴールをサイトに期待して行動するか)を基準に評価を行うため、ユーザビリティ調査に近い評価手法といえます。

この手法のメリットは、想定ユーザーを調査に呼ぶ手間とコストが押さえられる点、シナリオに沿って実施されるため、課題が絞りやすい点です。

一方で専門家のスキルに依存し、仮説にない課題を洗い出すことが難しいという点に注意が必要です。

認知的ウォークスルーの用語解説はこちら

 

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UXリサーチのポイントと注意点

UXリサーチは様々な手法があり、UXの向上のためには欠かせない手法です。

ここからは、UXリサーチをより効果的にするポイントをご説明します。

目的を明らかにする

リサーチを実施する目的がないまま、漫然とリサーチをしても良い結果は得られません。

リサーチには、一定の時間とコストがかかります。
リサーチから何を得たいのか、今何を知ることがプロジェクトにとって最適なのかを明確にしましょう

目的を明確化させることで、「対象となるユーザー像」「選択する調査手法」「何を調査するか」を決めることができます。

調査結果からプロダクト改善につなげる

リサーチには、「目的の整理から仮説構築」「リサーチの企画~準備~実施」「結果の分析」と様々なプロセスがあり、非常に時間と手間がかかります。

そのため、リサーチを完了するだけで一つのプロジェクトをやりきるくらいの手応えがあり、やりきったことに満足しがちです。

しかし、リサーチはあくまでもプロダクト改善のために行っているため、必ずリサーチで得られた結果から何らかの改善につなげることができるよう、リサーチ実施後の打ち手についても準備をしておくことをおすすめします。

「リサーチがうまくいくことがゴールではなく、プロダクトが成長するかどうかがゴールである」という点を意識しましょう。

リサーチはテストではない

UXリサーチで、注意すべき点は「リサーチはテストではない」ということです。

ユーザーインタビューやユーザビリティ調査を実施すると、どうしてもユーザーの反応が気になりますが、ユーザーの反応で一喜一憂してはいけません。
ユーザーの反応が思うような結果出なかった場合、「さらなる改善策を考えるきっかけが得られた」と捉えるようにしましょう。

また、ユーザビリティ調査をシステムテストのようにバグや不具合の洗い出しをするために用いることはおすすめしません。

あくまでもユーザーがタスクを達成するプロセスを観察し、どのように行動したか、途中で感情や気持ちの変化があったかなどを確認することがリサーチの目的です。

UXリサーチは、「どう改善するとユーザーが喜ぶか?」「より使いやすくなるか?」を深堀するための場として捉えることをおすすめします。

エゴやバイアスを排除する

自分自身のエゴや陥りやすいバイアスを極力排除するようにしましょう。

リサーチの過程で、数多くのユーザーからの意見を吸い上げることができます。

その中には、プロダクトオーナーとしては耳の痛い指摘も多く上がってきます。

自ら企画して作り上げたプロダクトの思わぬ結果や意見はできれば見なかった、聞かなかったことにしたい気持ちもわかりますが、ユーザーからの貴重な意見に対して、自らのエゴを排除して真摯に向き合うようにしましょう。

また、仮説を強く持ちすぎると、それが当たった意見だけを拾い上げてしまい、他の意見を無視してしまう確証バイアス(自分にとって都合のよい情報ばかりを集めてしまう認知バイアスの一種)にも気をつけて、客観的かつ公平な立場でリサーチ結果を分析するようにしましょう。

プロダクトへの思いが強く自分自身に公平な視点にかけてしまう場合は、プロダクトチーム内にリサーチ専門のメンバーを置き、そのメンバーから第三者的な立場で意見を求めることをおすすめします。

UXリサーチをお考えなら、電通マクロミルインサイトへ

以上が、UXリサーチのおすすめ手法と実施時のポイントについての解説です。

UXリサーチは、UXデザインの改善には欠かせない手法ということがご理解いただければ何よりです。

上記のポイントを押さえることで、自社で進めることも可能ですが、実行に不安がある、予算はあるがリソースが足りない、などの場合はリサーチ会社に委託することも可能です。

電通マクロミルインサイトでは、UXリサーチに関して数多くのプロジェクトの実施経験があり、皆様のお役に立てるご支援をさせていただきます。

電通マクロミルインサイトのUXリサーチについては、こちらでさらに詳しく解説しています。

電通マクロミルインサイトのUXリサーチの特徴

電通マクロミルインサイトでは、マクロミルのリサーチシステム・パネルと電通のマーケティングプロジェクトを通して得られた消費者理解に基づくインサイト導出をもとに、UX改善のためのリサーチをお手伝いいたします。

マクロミルパネルによる精度の高いリクルーティング

UXリサーチを成功に導くためには、ターゲットとなるユーザーを的確にリクルーティングすることが必要です。

ユーザーが見つからず自社内の社員や家族、友人などで実施しても問題がないケースもありますが、ユーザーの真の理解のためにターゲットユーザーで実施することをおすすめしています。

電通マクロミルインサイトではマクロミルの1,000万人の提携パネルから対象者を選出するため、精度の高いリクルーティングが可能です。

マクロミルパネルのログデータ活用

UXリサーチで課題になるのは、自社のアクセスログから状況がわかってもベンチマークすべき競合他社の状況がわからない点です。

マクロミルが提供するA-Cubeでは、6万人のモニタを対象にインストールされている全アプリの起動時間、回数、利用時間などのログテータを解析し、ご提供することが可能です。

また、Webのアクセスログをもとにした調査も可能となっており、より複合的な実態把握を実現することができます。

リサーチを通して得られるインサイト導出

UXリサーチを自社で実施した際、「結果は得られたものの、どのように解釈してよいかがわからない」という課題に直面する場合があります。

電通マクロミルインサイトでは、これまで年間3,000件以上のマーケティングリサーチのプロジェクトを実績がございます。

多くのリサーチの結果から数多くのマーケティング課題の解決のご支援をしてきた経験から、UXリサーチの結果に対しての解釈から改善の方向性提案までご支援させていただいております。

電通マクロミルインサイトのUXリサーチのサービス資料は、こちらからご覧ください。

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UXの専門家が貴社のお悩みについて無料でご回答させていただきます。

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執筆者|伊賀正志 株式会社電通マクロミルインサイト スペシャリスト
外資系コンサルティング会社から株式会社マクロミルを経て現職。
数々の部門横断型プロジェクトを経験したのち、電通マクロミルインサイトにおいてUI/UXリサーチの新サービスを立ち上げ。
責任者として、様々な企業のUI/UX改善プロジェクトに参画。

 

監修|芦沢広直 株式会社電通マクロミルインサイト シニアリサーチスペシャリスト
旧:電通リサーチ(現:電通マクロミルインサイト)に入社後、マーケティングリサーチャーとしてメーカー・サービス会社・官公庁・媒体社のマーケティング戦略に関わる調査に従事。㈱マクロミルネットリサーチ総合研究所研究員を経て現職。消費者意識の変化、ニーズの発掘とブランド価値の設定、コミュニケーション戦略の検証プロジェクト実績多数。

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