弊社のインターネットリサーチの調査結果を、新サービスの開発にご活用いただいた事例と、その調査結果から読み取れる「働き方の価値観・意識」についてご紹介します。

今回ご紹介するアポロ株式会社は、コンサルティング・データ分析・AI構築を行うスタートアップ企業です。
全国の働く人々を対象に「仕事に対する価値観タイプと企業へのエンゲージメントの関係性調査」を複数回実施し、統計的な処理の結果、AIを活用した組織開発の課題解決のためのサービス「ilodoli」を開発されました。

弊社で行った調査内容と、調査から導き出された分析の詳細レポートをご紹介します。

ilodoli（イロドリとは）

ilodoliは、従業員の”働く価値観”を基に、 AIが現状の組織・個人の課題を明らかにして組織課題の解決に導くサービスです。

ilodoliでは、”働く価値観”（趣味や副業、ボランティアなど仕事以外の要素も含めた、”働く”ことに対する個人の基本的な考え方）から従業員を6つのタイプ（ilodoliタイプ）に分類しています。そして、エンゲージメントなどの組織や個人の課題をデータによって発見し、個々人の”働く価値観”に合わせたアクションを提案しています。

調査の背景・目的

ilodoliタイプは過去の複数回にわたる調査から「あなたは人生の中で何を重視しているのか」、そして「その重視するポイントをどうやって充足させたいのか」という二つの問いを通して、日本の働く人々を6つのタイプに分類したものです。

今回の調査では、ilodoliタイプごとの”働く価値観”をより詳細に知るために、性別・年齢・職種などの属性だけでなく、仕事に対する考え方や、働きたい会社のイメージなどを調査の中で聞いています。また、ilodoliタイプごとに会社に求めることや、やるべき施策がどう変わるのかなど、人事の現場でアクションに繋がる内容についても調査を行いました。（次回レポートで発表予定）

出現した6タイプ（ilodoliタイプ）の仕事に対する価値観の差

ilodoliの調査概要

過去5回の市場調査で、ilodoliのセグメントを進化させたり、分析の幅を増やしたり、仮説を検証したり・・・
調査結果のデータを蓄積し、常に進化し続けています。

23年2月調査の概要

調査結果からみえてきた、働く価値観に関するトピックス

例えば職種ごとに見ると、「らしさブルー」はエンジニアに多く、「つながりピンク」は、事務職や医療系専門職に多いなど、”働く価値観”の違いによる、職種の違いが顕著に表れています。

また、「らしさブルー」は自分のペースで仕事を進めつつ、仕事と私生活との区別がしっかりつく働き方を求めている一方で、「つながりピンク」はルールや規律を重視しつつ、仕事とプライベートを分けたいという意識は低い・実は会社で活躍したいなど、仕事に対する取り組み方の違いも明らかになっています。

これらの結果から、組織としては、個人ごとの”働く価値観”を見極めた上で、それぞれに合った仕事を与えていくことが重要であるということが読み取れます。
また、チームをまとめるマネージャーに対しては、こうしたチームメンバーの価値観の違いに合わせた雰囲気づくりや1on1面談などの取り組みが求められるでしょう。

職種ごとに、タイプの違いがはっきり表れている

どんな仕事/働き方がしたいのか？

詳細レポートはこちらからダウンロードいただけます

ilodoliタイプの特徴①はこちらから、レポートをダウンロードいただけます。

ilodoliタイプごとの課題を感じやすいポイントや、求める施策などをまとめたilodoliタイプの特徴②のレポートは2023年4月上旬に発表予定です。