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マーケティングリサーチコラム

マーケティングリサーチの電通マクロミルインサイト TOP マーケティングリサーチコラム 市場規模とは?調べ方から算出方法、事業戦略への活用法までマーケティングリサーチ会社が解説

市場規模とは?調べ方から算出方法、事業戦略への活用法までマーケティングリサーチ会社が解説

2026.02.19
マーケティングリサーチ

新規事業の企画やマーケティング戦略を立案する際、市場規模を正確に把握することは、事業の成功確率を高めるための羅針盤と言えるでしょう。
この記事では、市場規模の基本的な定義から、信頼性の高い調べ方、具体的な算出方法、そして調査結果を事業戦略に活かす方法まで、体系的に解説します。

【関連記事】新規事業の成功に必要な調査とは?市場のニーズを見極めるリサーチ手法を徹底解説

市場規模とは?事業成功に欠かせない基本知識

まずはじめに、市場規模という言葉の正確な意味と、なぜビジネスにおいてその把握が不可欠なのかについて理解を深めましょう。

市場規模の基本的な定義

市場規模とは、特定の事業分野において、一年間などの一定期間内に取引される商品やサービスの総売上高や販売数量のことを指します。簡単に言えば、その市場が「どれくらいのお金やモノが動いている場所なのか」を示す指標です。
例えば、「日本の飲料市場の規模は年間約5兆円」というように、金額で表されるのが一般的です。この数値を把握することで、その市場が持つポテンシャルや魅力を客観的に評価できます。

なぜ市場規模の把握が重要なのか

市場規模の把握が重要視される理由は、それが企業の意思決定における重要な判断材料となるからです。主な目的としては、新規事業参入の妥当性評価、既存事業の成長戦略策定、そして具体的な販売戦略の立案が挙げられます。市場が拡大傾向にあれば、新規参入のチャンスが大きく、積極的な投資判断に繋がります。一方で、市場が縮小している場合は、事業の撤退や新たな戦略への転換を検討する必要があるでしょう。

目的

具体的な活用シーン

新規事業の検討

参入しようとしている市場に、十分な売上を見込めるだけの大きさがあるかを判断する。

既存事業の戦略見直し

自社の売上成長率と市場全体の成長率を比較し、事業が順調か、てこ入れが必要かを評価する。

資金調達・投資判断

事業計画の説得力を高めるため、客観的なデータとして市場の将来性を示す。

市場規模の調べ方!信頼できる情報源を見つける方法

市場規模を正確に把握するためには、信頼できる情報源からデータを収集することが不可欠です。ここでは、代表的な3つの調査方法について、それぞれの特徴と活用法を解説します。

政府統計など公的機関のデータを活用する

官公庁が公表している統計データは、信頼性が非常に高く、無料でアクセスできる最も基本的な情報源です。例えば、経済産業省が実施する「経済構造実態調査」(2019年以前は「工業統計調査」)は製造業の動向を、総務省の「情報通信白書」はIT業界の市場規模を把握するのに役立ちます。これらのデータは、政府統計のポータルサイトである「e-Stat」で横断的に検索することができ、マクロな視点から業界全体の規模を理解するのに適しています。

参考:政府統計の総合窓口

業界団体が公表するレポートを参照する

特定の業界に特化した、より詳細な情報を得たい場合は、各業界団体が発行するレポートが有用です。例えば、一般社団法人日本自動車工業会や日本建設業連合会などは、それぞれの業界動向や市場規模に関するデータを定期的に公表しています。
官公庁のデータよりも速報性が高く、業界固有のトレンドや課題について深く知ることができるのがメリットです。自社が属する業界の団体名で検索し、有益な情報がないか確認してみましょう。

民間の調査会社のデータを購入する

官公庁や業界団体のデータでカバーされていないニッチな分野や、より専門的な分析が必要な場合は、民間の調査会社が提供する レポートを購入するという選択肢があります。
矢野経済研究所や富士経済グループといった企業は、多岐にわたる業界の市場動向を詳細に分析したレポートを販売しています。費用はかかりますが、競合シェアや将来予測といった、公的データだけでは得られない貴重な情報を入手できる可能性があります。

調査方法

メリット

デメリット

こんな時におすすめ

公的機関のデータ

信頼性が高い

無料

データが公表されるまでに時間がかかる、情報が大まかな場合がある

まず業界全体の大きな動向を把握したい時

業界団体のレポート

専門性が高い

速報性がある

団体が存在しない業界もある

特定の業界の最新トレンドを詳しく知りたい時

民間の調査会社

情報が詳細

将来予測も含まれる

費用がかかる

ニッチな市場や競合の動向を深く分析したい時

市場規模の算出・予測に役立つフレームワーク

公表されているデータだけでは知りたい市場規模が分からない場合、既存の情報を基に自身で算出・予測する必要があります。ここでは、その際に役立つ代表的なフレームワークを紹介します。

【関連記事】マーケティングのフレームワーク・手法15選と頻出用語

TAM・SAMSOMで市場の可能性を分析する

TAM(タム)、SAM(サム)、SOM(ソム)は、市場規模を段階的に捉え、自社の事業が現実的にどれくらいの売上を獲得できる可能性があるのかを分析するためのフレームワークです。特に新規事業のポテンシャルを投資家などに説明する際に役立ちます。

フレームワーク

名称

内容

TAM

Total Addressable Market

(獲得可能な最大市場規模)

特定の製品やサービスが獲得できる可能性のある、全ての需要を含んだ市場規模。

SAM

Serviceable Available Market

(自社がアプローチ可能な市場規模)

TAMのうち、自社のビジネスモデルや提供エリア、ターゲット層などを考慮して、現実にアプローチできる範囲の市場規模。

SOM

Serviceable Obtainable Market

(自社が獲得可能な市場規模)

SAMのうち、競合の存在や自社の営業力、マーケティング戦略などを踏まえて、短期的に獲得が見込める現実的な市場規模。

トップダウンアプローチによる算出方法

トップダウンアプローチは、公的な統計データなど、マクロな数値から市場規模を推計する方法です。例えば、日本の飲料市場規模を算出する場合、「日本の総人口」×「一人当たりの年間飲料消費額」といった形で計算します。信頼性の高い大きなデータから始めるため、比較的容易に全体の数値を把握できますが、推計の精度は仮定の置き方によって左右されます。

ボトムアップアプローチによる算出方法

ボトムアップアプローチは、よりミクロな視点から数値を積み上げて市場規模を推計する方法です。例えば、ある地域でのカフェの市場規模を算出する場合、「店舗数」×1店舗あたりの平均座席数」×「回転率」×「客単価」×「営業日数」といった形で計算します。現場のデータに基づいて計算するため、より現実的な数値を導き出しやすいですが、必要なデータを収集する手間がかかる場合があります。

市場規模を調査・分析する際の注意点

市場規模の調査を有効活用するためには、いくつか注意すべき点があります。これらを意識することで、より精度の高い分析と意思決定に繋がります。

注意点

確認すべきこと

信頼性と鮮度

データの発行元、調査年月日、調査方法は信頼できるか?

市場範囲の定義

調査対象は製品、地域、ターゲット顧客など、具体的に定義されているか?

定期的なモニタリング

市場の変化を捉えるために、継続的に情報を収集する計画はあるか?

データの信頼性と鮮度を見極める

収集したデータが「いつ」「誰が」「どのような方法で」調査したものなのかを必ず確認しましょう。情報源が不明瞭なデータや、古すぎるデータは、現在の市場環境を正確に反映していない可能性があります。特に変化の速い業界では、可能な限り最新の情報を参照することが重要です。

調査対象とする市場の範囲を明確にする

調査を始める前に、自社が対象とする市場の範囲(製品カテゴリー、地域、顧客層など)を明確に定義することが不可欠です。例えば、「自動車市場」という大きな括りではなく、「国内の軽自動車市場」や「20代向けのSUV市場」というように具体的に設定することで、収集すべきデータが明確になり、分析の精度が高まります。

定期的に市場の動向をモニタリングする

市場規模は、経済状況や消費者のニーズ、技術革新など、さまざまな要因によって常に変動しています。一度調査して終わりにするのではなく、定期的に市場の動向をモニタリングし、情報をアップデートしていくことが、環境変化に迅速に対応する上で非常に重要です。

調査結果を活かすための、市場規模の分析と活用方法

市場規模は、調べること自体が目的ではありません。得られたデータをどのように事業戦略に落とし込み、具体的なアクションに繋げるかが最も重要です。

活用フェーズ

具体的なアクション例

新規事業企画

市場規模と成長率から、参入するべき市場かを見極める。

既存事業評価

市場成長率と自社の成長率を比較し、戦略の見直しを行う。

戦略立案

市場のポテンシャルに応じて、マーケティング予算の最適な配分を決定する。

【関連記事】市場機会を発見するためのリサーチとフレームワークを解説

新規事業の将来性や参入可否を判断する

調査によって市場規模が大きく、かつ成長が見込まれることが分かれば、新規事業参入の有力な根拠となります。逆に、市場が小さい、あるいは縮小傾向にある場合は、ニッチな領域に特化する戦略や、参入自体を見送るといった賢明な判断を下すことができます。市場規模のデータは、リスクを最小限に抑え、成功確率の高い分野を見極めるための客観的な指標となります。

既存事業の成長戦略や目標を設定する

自社が属する市場の成長率と、自社の売上成長率を比較することで、事業の健全性を評価できます。市場が伸びているにも関わらず自社の成長が鈍化している場合は、競合にシェアを奪われている可能性が考えられ、マーケティング戦略の見直しが必要です。また、市場シェアから逆算して、現実的で挑戦的な売上目標を設定することも可能になります。

データに基づいたマーケティング戦略を立案する

市場規模の分析は、効果的なマーケティング戦略を立案する上でも役立ちます。市場の大きさや成長性を考慮して、広告宣伝費などのリソースをどの事業に重点的に配分すべきかを判断できます。例えば、成長市場には積極的な投資を行いシェア獲得を目指し、成熟市場では利益率を重視した戦略をとるなど、データに基づいたメリハリのある戦略を展開することが可能になります。

市場規模を把握するための市場調査をお考えなら電通マクロミルインサイトにご相談ください

本記事では、市場規模の定義から調べ方、算出方法、そして事業への活用法までを網羅的に解説しました。市場規模は、事業の方向性を決定づけるための客観的で強力な指標です。

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執筆者|株式会社電通マクロミルインサイト 経営企画 マーケティングプロジェクト 編集チーム
ホームページコンテンツの企画、監修、執筆を担当。
マーケティングリサーチのセミナーや自主調査企画も実施。

 

監修|芦沢広直 株式会社電通マクロミルインサイト シニアリサーチスペシャリスト
旧:電通リサーチ(現:電通マクロミルインサイト)に入社後、マーケティングリサーチャーとしてメーカー・サービス会社・官公庁・媒体社のマーケティング戦略に関わる調査に従事。㈱マクロミルネットリサーチ総合研究所研究員を経て現職。消費者意識の変化、ニーズの発掘とブランド価値の設定、コミュニケーション戦略の検証プロジェクト実績多数。

 


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