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マーケティングリサーチコラム

マーケティングリサーチの電通マクロミルインサイト TOP マーケティングリサーチコラム アプリ開発の6つの手順とは。リサーチの重要性や手法も紹介

アプリ開発の6つの手順とは。リサーチの重要性や手法も紹介

2024.06.06
UI/UXリサーチ

スマートフォンが普及した現代において、アプリはビジネスシーンや日常生活において欠かせない存在です。使いやすいアプリの開発はユーザーとの信頼関係の構築に役立ち、企業はアプリから利益を生み出すことができます。

しかし、アプリストアには膨大な数のアプリが存在します。その中から自社のアプリが選ばれて長く利用されるには、ユーザーが本当に望む目的を達成でき、快適かつスムーズに使えるアプリであることが求められます。

そのためには、ユーザー理解に基づいたアプリ開発を行うことが重要で、リサーチを通してユーザーニーズを理解することが必要になります。

データの利活用に同意を得ているユーザーから、アプリ利用情報を取得して分析したり、UX/UIに関するデザインリサーチを実施するなどし、ユーザーの真のニーズに迫ります。本質的に求められている機能や仕様をアプリに反映できれば、長く愛用される定番アプリへと成長していくでしょう。

この記事では、アプリの開発手順やリサーチの重要性、具体的なリサーチ手法について解説します。アプリ開発を成功させるポイントもお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

本記事のおすすめ対象者
・ユーザーニーズを的確に捉えたうえで、アプリ開発を推進したいエンジニア
・アプリユーザーのログデータの活用方法を知りたいマーケター
・アプリ開発でリサーチを取り入れたいと考えるプロジェクトマネージャー

アプリ開発の手順 

アプリ開発は、基本的に以下の6つの手順で進められます。それぞれのステップの概要を見てみましょう。

  1. 要件定義
  2. 基本設計
  3. 詳細設計
  4. 開発
  5. テスト
  6. リリース

1.要件定義

まずは要件定義で、どのようなアプリにしたいのかを検討して、システムの構成や機能を決定します。

アプリの目的や使用用途を明確にし、開発したいシステムの要件を「要件定義書」に整理して記入していきます。

2.基本設計

基本設計では、要件を機能単位に分けて、それぞれどのような処理をさせるかを決定し、「基本設計書」に各機能の概要をまとめていきます。

アプリのデザインや、iOSAndroidといったプラットフォームへの対応も含めて検討します。

3.詳細設計

詳細設計では、基本設計で定義した機能の処理に基づき、さらに具体的に仕様や動作を決めて「詳細設計書」に記入していきます。

プログラマが「詳細設計書」を見て開発できるよう、このステップでアプリの設計に関する詳細を決めます。

4.開発

開発では、プログラミングを行ってシステム開発を進めていきます。プログラマが前述の「詳細設計書」を見ながらコーディングを行い、別の担当者がコードレビューを行うことで質を高めます。

5.テスト

テストでは、開発したシステムが定義どおりに動作するかをチェックします。

システム全体はもちろん、個々の機能や、複数の機能を組み合わせて問題なく動作するかを検証によって確認することが重要です。

6.リリース

リリースでは、開発したシステムを公開します。App StoreGoogle Playといったアプリストアで申請手続きを行い、審査を通過すれば無事にリリースとなります。

アプリ開発においてリサーチが重要な理由 

アプリ開発の準備段階やリリース後の運用段階では、アプリに関連する市場環境の調査とユーザーの行動分析が非常に重要です。その理由は、アプリ開発は競争が激しく、アプリストア内で膨大な数のアプリが存在しているためです。

Apple社が公表したレポートによると、2022年時点でApp Storeでは178万個以上ものアプリが配信されていることが明らかになりました。

膨大な数のアプリから自社のアプリが選ばれるには、ユーザーが求める機能を利用できるだけでなく、他にはない新しい価値を提供するアプリを開発しなくてはなりません。

また、一度はダウンロードされても、ユーザーが本当に必要とする機能がなければ継続して使用されず、アプリはユーザーの手元から削除されてしまうでしょう。

そこで徹底的なリサーチや分析を行い、そこで得た情報をアプリの機能やユーザー体験に反映させることで、ユーザーに広く利用されるアプリを生み出すことができるのです。

参考:2022 App Store Transparency Report|Apple

アプリ開発におけるリサーチの手法 

アプリ開発におけるリサーチは、以下の3種類に大別されます。

  • 0次分析
  • UX/UIデザインリサーチ
  • PDCAリサーチ

それぞれの手法の概要を見てみましょう。

0次分析 

アプリ開発の準備段階における0次分析では、アプリのアイデアを出してコンセプトを立案するために、市場性を検証します。この段階では、ユーザーの課題発見とユーザー理解が求められます。

そこで、ターゲットユーザーが普段アプリをどのように使っているかを把握することが大切です。データを集めて、アプリ開発に関する仮説立案や、ユーザーのペルソナ設定、競合を特定する必要があります。

アプリ利用実態把握 A-cub

0次分析を行うには、ターゲットユーザーのデータが必要です。

そこで電通マクロミルインサイトでは、アプリの利用実態を把握するサービス「A-cube」を提供しています。これは株式会社マクロミルが保有する消費者パネルのうち、同意を得た約6万人のスマートフォンのアプリログデータを収集・分析し、マーケティングデータとして活用できるサービスです。

「誰が」「いつ」「どのようなアプリを」「どれくらい利用したか」というデータを時系列で把握できるほか、競合アプリがどのように利用されたかも確認可能です。

さらに、購買情報や広告接触履歴、インターネットアクセスログなど、さまざまなデータと掛け合わせて分析できるため、ターゲットユーザーの解像度が高まります。

定量調査と定性調査のどちらにも利用でき、市場環境を把握するために役立つサービスです。

新規アプリサービスのローンチ前に活用できる「0次分析」のサービス資料はこちら

UX/UIデザインリサーチ 

アプリの準備段階においては、CXを設計することも大切です。アプリ単体の利用体験を想定するのではなく、ブランドとしての顧客体験を検討する必要があります。

CX(カスタマーエクスペリエンス=顧客体験)は、ブランドについて顧客の認知から購買、アフターサービスや情報拡散まで含めた一連の流れを指します。ブランドがアプリを提供していることを知って、スマートフォンにインストールし、アプリ利用を通じて継続的に接点を持ち続ける意義をユーザーに感じてもらうには、CX設計が重要です。

またCXUXを、UXUIを内包しています。
UXはユーザーエクスペリエンスの略で、ここでいえばアプリ単体の利用を通して得られるユーザー体験を指します。
一方UIとはユーザーインターフェースの略で、アプリを快適に操作できるボタンや、文字入力フィールドなど、ユーザーとアプリの接触面のことです。

自社が思い描くCXを具現化するには、優れたUX/UIデザインが欠かせません。
優れたUX/UIを設計する方法として、デザインリサーチの実施が有効です。デザインリサーチを通してユーザーの本質的な課題を特定し、真に必要な機能を利用できるアプリ開発につなげることが重要です。

デザインリサーチ 

デザインリサーチは、UX/UIに関するユーザーニーズを正しく把握するために実施する調査です。ユーザー視点を徹底的に追求し、求める要素をアプリにどのように反映すべきかを検討します。

電通マクロミルインサイトが提供するデザインリサーチサービスでは、プロトタイプを用いたリサーチも実施可能で、本番環境の開発において失敗を回避できます。

具体的なデザインリサーチの手法例は、以下のとおりです。

ユーザビリティ調査

ユーザーにアプリ(あるいはプロトタイプ)を操作してもらい、その様子を観察しながら感想・意見をヒアリングする調査。

エキスパートレビュー

ユーザビリティの専門家が、「有効性」「効率性」「満足度」の3つの観点で課題を抽出する手法。

アプリにわかりにくい点がないかを評価し、主にユーザビリティ上の課題点を発見する。

ワークショップ

既存データや調査から得た情報をもとに、プロジェクトメンバーのユーザーに対する理解・共感を深める取り組み。

アプリ開発に向けた仮説を共に立案する。

電通マクロミルインサイトのデザインリサーチのサービス資料は、こちらからご覧ください。

PDCAリサーチ 

PDCAリサーチとは、アプリのリリース後、CXを評価して改善を続けるための調査手法のことです。

CXを定量的に評価できる指標(CPACV数、CVRなど)を決めて、ターゲットユーザーの利用状況を確認し、それぞれ目標を達成しているかどうかを評価します。

しかし、アプリ事業者が保有するアプリログデータのみでは不十分である場合も多いです。また、ユーザーのプライバシー保護の観点で、アプリ事業者がユーザーデータを利活用することが困難になっている側面もあります。

そこで前述の「アプリ利用実態把握 A-cube」のサービスや、次に紹介する方法で、データ利活用の同意を得たユーザーの利用状況を深掘りし、的確なインサイトを把握することが大切です。

モバイルマーケティング分析支援ソリューション 

株式会社マクロミルは、モバイルマーケティング分析プラットフォーム「Adjust」とデータ連携しています。

Adjust」を導入するアプリ事業者のアプリログデータは、自動でマクロミルのDMP(データマネジメントプラットフォーム)に連携される仕組みです。この連携により、マクロミルでアプリ事業者のユーザーデータの分析支援が可能です。具体的には、以下の点を明らかにできます。

  • アプリインストールの流入元の特定
  • プロモーションの効果測定・分析

 

マクロミルが保有し、データの利活用に同意を得ている消費者パネルと掛け合わせることで、ユーザーの的確なインサイトを安全に得られる点がメリットです。

アプリ開発を成功させるポイント 

アプリ開発を成功させるための3つのポイントを紹介します。

ユーザー体験の質を重視する

アプリ開発ではユーザー体験の質を重視しましょう。そのためにはユーザーの課題やニーズを常に把握して、アプリ開発の初期段階から運用段階に至るまで、機能や顧客体験に反映させることが大切です。

具体的には、ログ解析やユーザーインタビューなどのリサーチを通じてフィードバックを集め、継続的に改善していく必要があります。改善を続けることでユーザーの満足度が高まり、長く利用されるアプリへと成長します。

ユーザビリティに配慮したUIデザインを設計する

アプリの見た目の美しさだけでなく、ユーザビリティへの配慮が必要です。直感的に操作できるか、効率的に目的の作業を達成できるか、継続利用したいと思えるかを評価しながら、アプリの開発や改善を行いましょう。

優れたユーザビリティを実現するためにはシンプルでわかりやすく、ユーザー目線でのUIデザインが重要です。UIデザインの基礎とポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。合わせてぜひご覧ください。

セキュリティとプライバシーを適切に管理する

アプリのリリース後、ユーザーが安全にアプリを利用できるように、セキュリティとプライバシーを適切に管理しましょう。

具体的には、不正アクセスや情報漏洩を防止できる対策を開発段階から考慮する必要があります。またプライバシーポリシーを明確にして、ユーザーに対してデータ収集と利活用について説明責任を果たすことも不可欠です。

データの利活用については、ユーザーから明示的な同意を得たうえでログデータを適切に使用しましょう。

アプリ開発のリサーチは電通マクロミルインサイトへお任せください

ユーザーに長く継続利用されるアプリを開発するには、ブランドとしてCXを設計し、アプリのリリース後もCXを評価して改善を続ける取り組みが不可欠です。しかしアプリ事業者として、次のような課題に直面している企業も多いのではないでしょうか。

  • ユーザーデータを十分に収集できない
  • アプリ利用状況を深掘りできない
  • ユーザーのインサイトを把握できない

 

このような課題を解決するには、アプリ開発の準備段階やリリース後にリサーチが必要です。電通マクロミルインサイトはアプリ開発のリサーチソリューションを提供し、0次分析やデザインリサーチ、PDCAリサーチなどを実施しています。

電通マクロミルインサイトのサービスの特徴は、次のとおりです。

● CX向上を実現するために、UI/UXの実装だけでなく、顧客・マーケットの理解からリリース後の改善まで、一気通貫でリサーチが可能
● デザインリサーチ、定量/定性調査、グローバルリサーチなど幅広い調査手法から最適なリサーチソリューションを提案
● 広告代理店「電通」とリサーチ企業「マクロミル」の強み・ノウハウを掛け合わせてサービスを提供
● 電通による数多くのマーケティングプロジェクトに参画した経験と、マクロミルが保有する豊富なデータとテクノロジーを活用できる

電通マクロミルインサイトのデザインリサーチのサービス資料は、こちらからご覧ください。

マーケティングのお悩み、リサーチのプロにご相談ください

執筆者|伊賀正志 株式会社電通マクロミルインサイト スペシャリスト
外資系コンサルティング会社から株式会社マクロミルを経て現職。
数々の部門横断型プロジェクトを経験したのち、電通マクロミルインサイトにおいてUI/UXリサーチの新サービスを立ち上げ。
責任者として、様々な企業のUI/UX改善プロジェクトに参画。
監修|芦沢広直 株式会社電通マクロミルインサイト シニアリサーチスペシャリスト
旧:電通リサーチ(現:電通マクロミルインサイト)に入社後、マーケティングリサーチャーとしてメーカー・サービス会社・官公庁・媒体社のマーケティング戦略に関わる調査に従事。㈱マクロミルネットリサーチ総合研究所研究員を経て現職。消費者意識の変化、ニーズの発掘とブランド価値の設定、コミュニケーション戦略の検証プロジェクト実績多数。

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