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マーケティングリサーチコラム

マーケティングリサーチの電通マクロミルインサイト TOP マーケティングリサーチコラム メキシコシティの交通事情~グローバルリサーチャーが見た変化 Vol.2~

メキシコシティの交通事情~グローバルリサーチャーが見た変化 Vol.2~

2024.10.04
マーケティングリサーチ

現地でのトレンドや消費者のリアルについて、グローバルリサーチ(海外調査)を担当するグローバルリサーチャーによる出張レポート第2弾はメキシコをお届けします!

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富士山5合目の標高にあるメキシコシティへ

コロナの影響ですっかり遠くなってしまったメキシコ。直行便があるとは言え、座席数は少なく、すぐに満席になることもしばしば。アメリカ経由で10時間以上かけて行ってきました!

メキシコの首都メキシコシティは、人口密度が高く、標高の高い高地に位置しています。空港は標高約2200mのところにあり、富士山5合目の高さに匹敵するほど。人によっては高山病になるそうで薬が必須だそうですが、今回は幸運にも問題なしでした。

富士山5合目、というと涼しいイメージ。体温調整できるように軽いフリースなどの防寒着も忍ばせていたものの、毎日30度越えで全く出番なく、、高い故に日差しが強くむしろ暑い・・・。
これも環境変動の影響?と思いつつ、今回はメキシコの環境意識の変化を公共の移動手段を通してご紹介します。

メキシコシティにおける自転車の普及

メキシコシティといえば、年中交通渋滞が酷くて常にクラクションが鳴り止まないイメージ・・・でもそんなイメージを覆してくれたのがレンタサイクルです。

犯罪も多く、道路も凸凹・・・そんなメキシコシティでレンタサイクル成り立つの?!と思っていましたが、きちんと機能していました!

繁華街やオフィス街、ホテル周辺には綺麗に並べられたレンタサイクルとそれを使う人たちの姿が。

現地の人曰く、「2010年導入当初は壊されたり誰も使わなかったりしたものの最近はマナーも守られて、使っている人の姿を良く見る。そもそもメキシコシティは雨があまり降らないのと乾燥しているので自転車を乗るのに気候は良いと思う」とのこと。

大通りにはきちんと自転車道路も整備されて交通渋滞も関係なしにスイスイ進む姿はとっても気持ちよさそうでした。

▼交通渋滞はいつものこと。それでもだいぶ良くなっている、そうです!

旅行者にも地元の人にもレンタサイクルは人気のようです。たしかに降水量が少なく、カラッとしている気候のメキシコシティにはとっても合っていそう。

▼旅行者にも地元民にも人気のレンタサイクル

BRTシステムとしてメトロバスの活躍

メキシコシティは常態化した交通渋滞に加え、周囲が標高3000mを超える山に囲まれている土地柄、排気ガスなどが溜まりやすく大気汚染も深刻な問題となってきました。
この問題を解決すべく様々な取り組みがされていますが、その一つが郊外とシティ内を結ぶメトロバス!

渋滞を回避するため専用レーンと専用駅を設備し、赤信号で止まることはなし。今はシティで働く人の重要な足になっているそう。
現地の方によると「最初は専用レーンにも多くの車が入ってしまい全く機能していなかったが、警察が粘り強く取り締まりをしつづけ、ここ数年はきちんと機能するようになった。今は専用レーンに入る車はほとんどいない」とのこと。
専用駅も一段高い位置にあり、セキュリティ対策もばっちり。綺麗に整備されたメトロバスの仕組みに日本も学ぶことがありそう!

メトロバスの活躍のおかげで、かつては400台近くのバス、マイクロバスが使用されていたのが、今は100台近くの連結バスになっているとのこと。
そして、メトロバスの発表によると年間で二酸化炭素が35,400トン、一酸化炭素が9,700トン、窒素酸化物が206トン、PM10が1.27トン、それぞれ削減される効果があるそうです!

▼専用レーンを走るバス

▼セキュリティ対策もばっちり、綺麗に整備されたバスの停留所

郊外に住む住民の足としてのロープウェイ(Cablebús)

山に囲まれたメキシコシティならではなのが、シティ郊外に見えたロープウェイ。郊外にも観光地?と思って地元の方に聞くと、山に面した住宅に住む人の足としてロープウェイが使われているとのこと!
動力も電気のみでクリーンな移動手段として大活躍。運賃も50円ほどで1車両あたり最大10人乗りでとっても便利だそう。

メキシコシティは周囲の山の面に沿うように増築、移住が繰り返されたため、坂の上に住む人がとても多いそう。ロープウェイはそんな郊外の人々の重要な足になっているということです。

▼郊外のロープウェイ

https://www.ste.cdmx.gob.mx/cablebus

そんな素晴らしい発展した一面が見られたメキシコシティですが、一歩裏にいくとボコボコの道、人懐こい野良犬、道端で寝ている人、物を売っている人・・・そんな姿見られます。
そして、メトロバスを降りて地元の郊外に戻るターミナルは長蛇の列。こんな姿もまた数年後には変って行くのかなぁ・・・なんて思う出張となりました。

▼裏路地は道路の舗装がはがれている

▼人懐っこい野良犬も多い

▼ターミナルは長蛇の列

以上今回はメキシコシティ出張から垣間見えたメキシコシティの一面をお伝えしました。

その他にもご紹介したいことはたくさんありますが、それはまた別の機会に!気になったかたはぜひ電通マクロミルインサイトにご連絡ください

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執筆者|廣瀬英恵
外部の調査会社を経て2011年電通マクロミルインサイトに入社。国内外のデスクリサーチ、レポート作成業務に従事し、国内調査の部署を経てグローバルチームへ。海外のトレンド、ライフスタイル調査やUI,UXの調査など幅広く担当。

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