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マーケティングリサーチコラム

マーケティングリサーチの電通マクロミルインサイト TOP マーケティングリサーチコラム ブランディングとマーケティングの5つの違いや意味、関係性は?

ブランディングとマーケティングの5つの違いや意味、関係性は?

2022.06.28
マーケティング情報
ブランディングとマーケティングの5つの違いや意味、関係性は?

近年、ビジネスの現場で「ブランディング」という言葉が聞かれるようになりました。

マーケティングとよく混同されがちなブランディングですが、使う人により定義も異なるため、両者の違いがあいまいな方も多いのではないでしょうか。

本記事ではマーケティング、ブランディングそれぞれの意味と、両者の違いや関係性を解説していきます。

「マーケティングとブランディングの意味や違いが分からない」
と悩んでいるマーケティング担当者の方は是非参考にしていただけると幸いです。

ブランディングとマーケティングの意味

ブランディングとは?

ブランディングとは、文字通り「ブランド」を作るための様々な活動を意味します。

ブランドとは、特定の製品・サービスを識別し、競合他社のものと差別化することを目的とした、名称、言葉、シンボル、デザイン及びそれらの組み合わせを指します。

そして、この「ブランド」を消費者に認知させる活動がブランディングです。

具体的には、「このリンゴマークのロゴはアップル社の製品」、「XXといえば、この会社」のように会社名や商品名を聞いたときに、消費者の頭の中で想起されるイメージを確立させることです。

例えば、特定の時計ブランドの名前を聞いた際に「高級である」と消費者に印象づける一連の行為はブランディングに該当します。

このように消費者に認知され、頭の中で特定のイメージやブランド価値が想起されることで、消費者から自社の商品を選ばれ続ける状態を目指すことがブランディングの目的です。

これにより他社と差別化され、価格競争から脱却できるというメリットがブランディングには存在します。

ブランドは商品だけで形作られるものではなく、商標・会社の口コミ・CM・プロモーション・キャッチフレーズなど様々な要因によって形成されます。

ブランディングに関する詳細な説明やブランド力向上のポイントなどは以下記事にて解説しておりますので、参考にしてください。

ブランディングとは?向上のポイントや進め方

 

また、一般的にはブランディングというと、消費者(外向き)に向けてのブランド価値形成というイメージが強いですが、企業内部の働く人たちに向けてモチベーションを高めるような内向きの「インナーブランディング」も存在します。
従業員ロイヤリティを劇的に向上させる、インナーブランディングとは?

マーケティングとは?

一般的にマーケティングは「商品・サービスが売れ続ける仕組みを作る活動全般」を指します。

経営学者のピーター・ドラッカーは、マーケティングの最終目的を「販売を不要にすることである」と述べており、売り込みをせずとも、自然と顧客を呼びこめる状態を作ることこそがマーケティングであると定義しています。

狭義のマーケティングとして「広告宣伝などのプロモーション活動の一部」を指す場合もあり、マーケティングの定義に幅があることが分かります。

高度経済成長期下の日本では認知率の向上が売上拡大に直結しており、広報部の業務・役割がマーケティングと捉えられていました。

しかし近年ではモノの充足により、認知率拡大が必ずしも売上拡大に直結するとは限らず、商品・サービスが売れ続ける仕組みを作る活動こそがマーケティングであるという考え方が普及しています。

マーケティングの基本からリサーチの活用までに関する詳細な説明やポイントなどは
以下の記事にて解説しておりますので、参考にしてください。

マーケティングの基本からリサーチ活用まで解説

ブランディングとマーケティングの違い

ここまではブランディングとマーケティングの定義を説明しました。
ブランディングとマーケティングは、ビジネス上の目標や手段などの観点で様々な違いがあります。

言及する人や企業などによって解釈が異なり、唯一無二の正解が存在するわけではないため、普段の業務を遂行するなかで自分自身に合った考えを見つける必要があります。

5つのポイント

ブランディング

項目

マーケティング

良好な関係づくり

目標

購買行動の喚起

WHYの追求

指針

HOWの追求

顧客の心理

焦点

顧客のニーズ

ファン心理の形成

手段

商品理解の形成

長期的な取り組み

期間

短期的な取り組み

ブランディングとマーケティングは「目標」・「指針」・「焦点」・「手段」・「期間」の5つの点で異なります。

以下では5つそれぞれについて詳細に解説していきます。

目標の違い

ブランディングとマーケティングは、目標とすることが異なります。

ブランディングの目標は、消費者と良好な関係をつくることであり、企業や商品に対して好意的な印象を持つファンを増やすための活動です。

ブランディング施策を考える際は「どうすれば、消費者にとって選ばれ愛されるブランドになれるだろうか?」という思考で施策を立案します。

一方、マーケティングの目標は消費者の購買行動を喚起することであり、商品・サービスを買ってくれる人を増やす、直接的な活動です。

マーケティング施策を立案する際は「どのようにすれば、消費者は買ってくれるだろうか?」という思考のもと意思決定を行います。

それぞれ目標に差異があり、施策の立案段階から思考方法に違いがあることが分かります。

指針の違い

2つ目に両者は指針が異なります。
ブランディングの指針はWhyを追求します。

「なぜこのブランド価値を顧客に提供する必要があるのか」「なぜこのブランドが存在すべきなのか」といった存在意義を追求するのがブランディングです。

Why」を追求することによって、ブランドのビジョン・ストーリー、ブランドアイデンティティといったものが確立されていきます。

それに対しマーケティングではHowを追求します。

届けたいターゲットに対してどのようにブランドストーリやビジョンを届けるのか、という手段を模索するのがマーケティングです。

このHowにはテレビや新聞などのマス広告、Web広告などのプロモーション施策が候補として含まれています。

これら候補となる広告手段の中からターゲットに対し適切な広告チャネルを選択する必要があります。

焦点の違い

3つ目に両者は焦点も異なります。

ブランディングは、「このブランドといえば高級で安心」といった顧客心理を形成することに焦点をあてます。

企業や商品が「消費者にこのようなイメージを抱かせたい」という思いと、実際に顧客のイメージを近づけていくような活動とも言い換えることができます。

一方、マーケティングは顧客ニーズに焦点を当てています。

顧客のニーズといっても、顕在化したものもあれば、潜在化しているものも存在します。

「食器洗浄機を買いたい」という、顕在化したニーズの顧客に対しては、自社製品の機能性や価格などを訴求するようなマーケティング活動が有効です。

しかし、顧客のニーズは常に消費者自身が意識しているものばかりではありません。

「家事と仕事の両立が難しい」から「家事を時短できないか」と、消費者無意識に抱え、潜在化しているニーズを発掘し、「食器洗浄機で時短につながります」という訴求を行っていくのがマーケティングであると言えます。

手段の違い

4つ目の違いは、手段です。

ブランディングではファン心理を形成することでブランドイメージを構築します。
ブランディングの目標は消費者との良好な関係作りであるため、そのための手段としてファン心理を形成します。

マーケティングでは商品理解の促進が手段として用いられます。
「どのような商品なのか」・「購入することによる便益は何か」ということを消費者に訴求することで、目標である購買行動の喚起を行います。

期間の違い

最後に両者は取り組みにおける平均的な期間が異なります。
一般的にブランディングは長期的な施策ですが、比較するとマーケティングは短期的な取り組みです。

マーケティングの目的とする購買行動自体は短期的にも生じますが、ブランディングの目標とする想起イメージの浸透には長い時間を必要とするためです。

裏を返すと、ブランディングにより一度定着したイメージを変更することにも長い時間を要するとも言えます。

ブランディングとマーケティングの関係性

ここまではブランディングとマーケティングの違いを説明してきました。
しかし、ブランディングとマーケティングは異なるものでありながら、密接に関係しています。
次にブランディングとマーケティングの関係性を説明します。

ブランディングとマーケティングの共通点

まずはブランディングとマーケティングの共通点について説明します。

先ほどはブランディングとマーケティングの差異に着目しましたが、両者は共通して、「消費者に価値を届ける」活動です。
実務においては両者を別々に捉えず、共通する側面があることを理解していると、両方の活動を連動させて捉えやすくなります。

例えばブランディングにより、消費者の頭の中で好意的なイメージが醸成されるとマーケティング的な購買喚起にも良い影響を及ぼすこともあります。

マーケティング担当者は両者を常に両輪で推進していく必要があります。

ブランディングとマーケティングのバランス

また実際の業務においては、ブランディングとマーケティング両方のバランスが重要です。

WHYを追及するブランディングとHOWを追及するマーケティングは完全に分けきれる存在ではないことは既に言及した通りですが、商品のフェーズや種類などによって、どちらにどの程度の比重を置くかを見極める必要があります。

例えば、成熟産業に身を置く大企業であれば短期的なマーケティングよりもブランディングによる好意的なイメージの醸成を図る方が売上拡大に良い影響を与える可能性があります。

一方、事業が立ち上がったばかりのスタートアップなどがブランド構築ばかりに注力するのは得策とは言えません。

特にブランディング施策はROIの測定が困難なことも多く、投資に説明責任が生じるうちはマーケティング施策の比重を大きくするのがセオリーです。

ブランディングとマーケティングの連動が重要

本記事ではブランディングとマーケティングのそれぞれの意味から違い、そして関係性についてまとめてきました。

ブランディングとマーケティングはそれぞれ独立したものではなく、お互いに必要不可欠な存在です。

会社によってはブランディングを行う部署とマーケティングを行う部署が分かれていることもありますが、効果を最大化するためには相互の連動が不可欠です。

是非本記事で説明した内容を業務に反映して、ブランディングとマーケティングそれぞれの効果を最大限発揮していただけると幸いです。

お問い合わせ

執筆者|株式会社電通マクロミルインサイト 経営企画 マーケティングプロジェクト 編集チーム
ホームページコンテンツの企画、監修、執筆を担当。
マーケティングリサーチのセミナーや自主調査企画も実施。

 

監修|芦沢広直 株式会社電通マクロミルインサイト シニアリサーチスペシャリスト
旧:電通リサーチ(現:電通マクロミルインサイト)に入社後、マーケティングリサーチャーとしてメーカー・サービス会社・官公庁・媒体社のマーケティング戦略に関わる調査に従事。㈱マクロミルネットリサーチ総合研究所研究員を経て現職。消費者意識の変化、ニーズの発掘とブランド価値の設定、コミュニケーション戦略の検証プロジェクト実績多数。

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